占星学と心の探求

占星学の心理的・エネルギー的・構造的視点

4つの方向 3つの層(1)

占星学では星座(ハウス)を「4つの元素」に区分している。それは心理学の4機能に対応されている。

・火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)= 直観機能
・地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)= 感覚機能
・風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)= 思考機能
・水の星座(蟹座・蠍座・魚座)   = 感情機能

この4つの方向性はそれぞれ対立しながら様々な動きの元となるエネルギーになっている。

・最初の動きの起点となる火のエネルギー
・その反映物(対立)となる地のエネルギー
・火と地の対立を統合する風のエネルギー
・風を命あるものへ融和させる水のエネルギー

4システム_1



火のエネルギーは物事の起点となって新しい動きを起こさせる「創造のちから」。

自我を生み出す精神、個人の行動エネルギーとなる情熱=牡羊座。ここからすべての活動は始まる。植物の芽生え、宇宙のビッグバン、最初の直感的ひらめき。まだはっきりした形ではないが「これから何かが始まる!」という新たな予感。物事の発火点。

自己を創り出し、そこに意志をもった表現物を生み出すちから=獅子座。自立した存在として自分なりの意識がある。アートにしろ子供にしろ獅子座が表現しようとしているのは「1つの命」。1枚の絵の中にその絵自身として独立した命を与える。それはまだ子供のように未知だが可能性に満ちている。自己が自己としての花(命)を咲かせる起点。

個々の独立したものをまとめ、1つの大きなまとまりに仕上げるちから=射手座。物事はより大きなものの構成物となってすべてを連結させる。バラバラだったものに共通の原理を見出し、普遍的な概念を与え、より大きな存在へ飛躍させる。人生にも歴史にもそれを動かす大きな意志(視点)がある。その上位の視点の起点となるもの。

火の創造力



地のエネルギーは起点となったエネルギーを現実化させ、形あるものにする「反映のちから」。

精神に対する物質。こころ(精神)に対する肉体。自我意識に対する五感感覚=牡牛座。火のエネルギーは目に見えないからこそ、形あるものにするための反映力が必要になる。反映があってこその精神。欲求があってこその自我。純粋な肉体感覚(快不快)は純粋な精神感覚に通じる。

自己を完全なものとして現す身体。自己意識を完成させる内省力=乙女座。それは牡牛座のものよりも包括的。牡牛座の五感感覚はあくまで一瞬一瞬の自我精神を反映するものだが、乙女座は全体性としての自己精神を反映する。精神と身体のバランス。それは自己を全体として表現できているかの指標。健康は自己を知るバロメーター。想像的他者も自己を反映するもの(ふれあう人・接する人・他人をどう思っているかは自分自身の内面を現す)。

まとまりを形あるものとして組織化するちから=山羊座。射手座によって見出された原理・概念・ビジョンと元に具体的なルール・規則を作り、個々のものを1つに組織化する。それは経験則となり、歴史文化となってまとまりをより強化させる。上位の視点を具体的に現すもの。年長者・リーダー・首長・地域的な土着神。

地の反映力



風のエネルギーは二元化されたものを1つ上位の視点で止揚する「統合のちから」。

精神と物質を名を付けることによって統合し、言葉(思考力)によってその関係性を見出す=双子座。それは新たな知識となり、文字化することで一般化させ世界を大きくさせる。精神と物質の間のコミュニケーション。自我と肉体の間のコミュニケーション。コミュニケーションはより上位の視点へ止揚するための統合力。

自己と他者をつなげる関係力=天秤座。人と会話し、相手のことを理解し、それを受容するために努力する。確固たる個と個であるからこそその統合は困難は極める(人間関係トラブル)。統合は愛をもってしかなされない。それは個と個を1つにまとめ、より上位の視点(集団意識)へ飛躍させる。

集団と集団をつなげ、原理と原理を統合し、最終的な統一地点へ進化させるちから=水瓶座。異なる文化的価値観、歴史的認識。物事に対する知識、経験。それぞれにまとめられたものを「1つ」の元に集約する。科学的思考(知識の統一)、資本主義(経済の統一)、国際組織(国家の統一)、インターネット(コミュニケーションの統一)など。最終的な上位視点(神)へ飛躍させる覚醒エネルギー。

風の統合力



水のエネルギーは風によって統合された視点を実体ある存在として命を与える「融和するちから」。

言葉と思考によって観念化された思考は感情を生み出す。それはこころとなり実体ある生命になる=蟹座。物事のもととなる原初的カタチ。新たな命を想像するイマジネーション。その母体。魂を与えられることによって個の存在が誕生する準備が整う。

自己と他者を交換し、お互いに理解し合うことによって生まれる共有意識=蠍座。愛による融合は新しい命を生み出す。子供・創作・共同行為。2つが1つになって作られる新しい可能性。それはより上位の視点(集団意識)を生み出す母体となる。

水瓶座によって見出された統一意識に命を与え、最終的なワンネス意識に実体を与えるちから=魚座。ユートピア・極楽浄土・すべての魂の母体。だがその実体化には死の壁を越えなくてはいけない制限があり、この世では半分しか達成することができない。神に届くために必要なエネルギー。でも半分しか届かないエネルギー。地上に堕された天使。科学的思考も資本主義も国際組織もインターネットも、半分しか人を幸せにすることができない。(※1)

水の融和力





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※1 2011年に海王星が発見(1846年)されてから1公転分の時間(約165年)が経ったことにより、これからは魚座の本当の力が目覚めてくると予想される。


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